A. 社会保険労務士という名前はご存知の方でも、一般的にはこういった書類の作成が主な仕事と考える人も多いかと思いますが、私たちの業務はそれだけに留まりません。
事業を成していく上で、大切な経営資源である、人、モノ、金、情報。経営者として、これらに関する悩みは尽きないと思います。とりわけ、「人」という資源は、他の資源と違って、労働力を物品とみて他の物品と簡単に代替できるというものではありません。私たちの仕事は、この、「人」という資源を事業主が会社の発展のために活用できるよう、しいては「人」である従業員も気持ちよく仕事に励めるよう、事業主のお手伝いをすることです。
「労務管理」というと堅苦しい感じですが、労使のトラブルの芽を大きくならないうちに摘み取り、働き易い職場づくり・生産効率の上がる職場づくりのお手伝いをするのが社会保険労務士の仕事です。
A. 企業を取り巻く法律は多々あり、とりわけ従業員を雇用することによって事業主は多くの法律に縛られることになります。また、それらは時々刻々と更新されています。
そんな中で法律の存在を知らなかったり、以前は合法であったものが知らない間に法改正され、従業員から訴えられて初めて違法状態であることに気づいたというケースもあります。また手続きの面でも従来より複雑化してきている部分もあります。
【専門家の知識の活用】
社会保険労務士が関与していれば、常に法律に関する助言や法改正に関する最新の情報が提供されますので、前述のような事態は未然に防ぐことができます。また、同じく法改正により、新たに国の助成金や補助金がもらえるような場合も適宜情報を得られますので、機会損失のリスクも回避できます。
【時間・費用の節減】
社会保険労務士はお客様のご希望に合わせ、面倒な書類作成から各種帳簿類の調整、官公庁への提出まで全てを代行・代理致します。また顧問契約により継続的に会社に関与している場合は、長期間社内の雇用管理にあたるため、自社の社員並かあるいはそれ以上にスムーズに事務手続き・労務管理のお手伝いができます。コストの面からいっても、そのための人を雇うより経済的で、アウトソーシングした部分は他の基幹業務等に振り向けていただけます。
【機密保持】
「個人情報保護法」施行後、世の中は個人情報の取り扱いに関して必要以上に敏感になっています。労働社会保険関係の手続きを含めた企業の人事管理では、家庭状況他、多くの最も「センシティブ」な、ご本人が他人に知られることを好まない情報を扱います。とりわけ、給与の額に関しては、ご本人もそうですが、事業主も従業員間でオープンになることを好まないことが多いようです。
国家資格者である社会保険労務士は、法律によって「業務上知り得た事実」に関して守秘義務を課せられておりますので、個人情報保護法の成立を待つまでもなく、従来より、個人情報の取り扱いには厳重な注意を持って業務を進めてきておりますので、安心してお任せいただけます。
A. 社会保険労務士によっては、顧問契約の形でなければ仕事を請けない、という事務所もあります。
弊所でも、基本的には顧問契約の形でお付き合いをしています。その方が日頃より組織の様子・人の流れがよくわかって、適切な労務管理の助言がし易いからです。
しかし、手続きをスポットで請け負ったり、規定づくり、賃金設計等、業務毎に請け負うケースもあります。ご照会ください。